2007年10月18日木曜日

[声明]10.17弾圧についての声明

声明

 本日101712時前後、法政大学市ヶ谷キャンパスにおいて、法政大学による学生への一連の人権抑圧と、その延長線上にある現在進行中の「暴行」容疑に関する裁判(新井くん、友部くんの裁判です)について、広く知る権利を有する学生と討論活動を行なっていた3名が「建造物侵入」を口実として不当にも逮捕される事態が発生した。

私たち法大市民監視団は、今回の事態を衝撃をもって受けとめ、かかる異常事態の早期解決を強く求めるとともに、この事態を広く社会に知らしめ、世論の形成を図るために以下声明を発する。

 今回、法政大学でおきた逮捕事件は、法政大学による学生への一連の人権抑圧活動の許されざる蛮行の上塗りである。われわれはこの破廉恥極まりない、人間性に対する、最低限の尊厳すら踏みにじる蛮行を絶対に許すことはできない。

 まずもって我々が怒りを抑えることが出来ないのは、今回の逮捕が、クラス討論への弾圧であるという事実である。わたしたちの知るかぎりの情報では、3限の冒頭、クラス討論を行なっていた3名の学友に学生部職員が襲い掛かりクラス討論を破壊しようとし、討論に参加していた学生にたいしても「中核派のようなチンピラとつるむお前はチンピラである」などと暴言を吐いたとのことである。下劣極まりない、まことに嘆かわしい発言である。その後、クラス討論が終了した後、学生部職員が一階に強制的に連行し、待ち構えていた公安警察10数名に3名を拘束させたとのことである(以上は関係者からの聞き取りおよび「3.14法大弾圧を許さない法大生の会」のホームページhttp://hosei29.noblog.net/blog/index.htmlより収拾した情報にもとづく)。

そもそも、立て看板設置の事前検閲の可否をめぐる学生と大学当局の対立を、公安警察の学内導入によって暴力的、反知性的に抹殺せんとした法政大学において、その延長線上にある裁判について学生と討論することは、それをする側にとっては無論のこと、問題の性質からいって、される側にとっても重要な、かつ当然な行為である。ことは学生の諸権利と学籍、そして人権にかかわる重大な事柄である。その行為をもって「建造物侵入」とは笑止千万である。しかし、この逮捕事件は現実の事態であり、それも公安警察によってなされたことからして、一般的な事件とは一線を画する。一般的に公安事件の場合、その事件性の可否というよりも、特殊公安上の必要性から、その被疑者にたいする取り調べが行なわれることが多い。具体的には、宣伝活動以外の裁判支援活動、法政大学の一連の抑圧的政策と措置への反対活動、などの諸活動への思想的介入であり、運動をするなという転向強要も含まれる。

このように、今回の逮捕事件が、「建造物侵入」という、おおよそその実態からかけ離れた行為にたいする逮捕であり、また、それを行なったのが公安警察であるという事実から、わたしたちは今回の逮捕が、いわゆる「デッチあげ」逮捕であると認識する。

わたしたちは、この文章を作成している今この瞬間、法政大学による人権抑圧がさらに強化され、実際にそれによって被害を受けている者が存在することに満腔の怒りをもって弾劾する。学生の諸権利はおろか、あろうことか学生の学籍を簒奪し(教育機関として許されない最低限の節度すらかなぐり捨てた愚行の極致である)、その上逮捕、起訴し、そして二名を今でも冷たい拘置所に拘禁している。しかし、今回、その上さらに3名の人々を基本的人権が著しく制限された代用監獄に公安警察と共謀のうえ監禁している。

学生の諸権利を、学籍を、人権を、そして3名が、それらのための活動を行なっているそのときに逮捕されたことを直視して諸個人の人間性の最低限の尊厳を、これらを踏みじることを、法政大学にこれ以上させてはならない。学生の人権と尊厳をこれ以上制限してはならない。3名への、2名への人権抑圧をこれ以上続けさせてはならない。警察行政は今すぐ3名を釈放せよ!法政大学は3名の釈放に尽力し、謝罪および補償を行なえ!

最後に、この文章をお読みになっているみなさんに訴えます。怒りを分有していただきたい。法政大学と公安警察に抗議していただきたい。広く知り合いにこの事実と不当性を広めていただきたい。そして、さまざまな立場と思想信条のちがい、心情をふまえつつ、救援活動への注目と支援を訴えます。

以上

20071017日 法大市民監視団

cmwhu2007@gmail.com

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